「死にかけたあの日」が教えてくれた、“もう一つの居場所”の意味

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──元非行少年から若手建設社長へ。齋藤 辰之助が語る、再出発と希望の物語

23歳の若き建設業社長、かつては居場所を失っていた少年だった。

「もう終わりだ」
もし、そんな言葉が頭に浮かんだ瞬間があるなら、この記事を読んでほしい。

10代の頃、彼は道を踏み外し、バイクと暴力に明け暮れた。
警察に捕まり、将来なんて考えたこともなかった──
そんな彼の運命を変えたのは、19歳のある日、命を落としかけた交通事故だった。

病室の窓から見えた世界は、やけに遠く、静かだった。
だが、あの瞬間から彼の中で何かが変わった。

この記事では、【齋藤 辰之助(さいとう たつのすけ)】という一人の若者が、どうやって人生を立て直し、どんな想いで仕事に向き合い、誰にどんな希望を届けようとしているのか。
その“過去・現在・未来”に迫る。

荒れた10代、そして「死を意識した」19歳

特別な夢があったわけじゃない。

中学ではサッカー部に入っていたけれど、そこに打ち込んでいた記憶もあまりない。
ただ毎日が退屈で、つまらなかった。
このまま何かに流されて、終わっていくんだろうな──そんな感覚が、いつしか心に根を張っていた。

刺激を求めてバイクに乗り始めた。
夜の街を走る音、仲間とのつるみ、少しのスリル。それがいつしか日常になり、非行へと傾いていくことになる。
暴走、暴力、警察──高校も中退を繰り返し、「社会に必要とされていない」と思い込むようになっていた。

そんな彼に、19歳のある日、人生を揺るがす出来事が起きた。
バイクでの事故。身体は動かず、病院のベッドに縛りつけられた。
窓の外に広がる社会の風景が、まるで別世界のように見えた。

その出来事が、彼の人生を180度変えるきっかけとなったという。

名もなき俺たちが、名を刻むために

何かを始めたかったわけじゃない。
何も持っていなかったから、始めるしかなかった。
そんなとき、頭に浮かんだのが、昔から好きだった“建物”という存在だった。

「昔から、壊したりつくったりするのが好きだったんですよね」

すぐに始められて、体ひとつあれば飛び込める。
何より、自分の手で“何かを形にする”という仕事に、やりがいを感じられた。

その想いは次第に強くなり、「もっと真剣にやってみたい」と思うようになった。
そして22歳という若さで、建設会社「栄福仮設(えいふくかせつ)」を立ち上げる。

社名には、「栄える」「福を呼ぶ」という願いを込めた。
業界柄、自身の名前を採用することが多い。だが、「自分の名前を看板にするのは嫌だった」と語る彼らしく、仲間と共に成長する──そんな意思を、社名に託した。

「従業員の成長を見るのが一番うれしい。
自分一人じゃ何もできないからこそ、一緒に頑張れる仲間が宝なんです」

今では、若手2名の従業員とともに、現場に立ち続けている。

自立と感謝の先にある『更生』

齋藤辰之助が語る「更生」の定義は、世間一般が想像するそれとは少し違う。
真面目に働くことでも、怒られなくなることでもなく、
彼にとっての“立ち直り”とは──「自分の力で生きながら、人に感謝できるようになること」だという。

19歳の事故で全身を負傷し、長く寝たきりとなった入院生活。
思うように身体が動かせず、不自由な毎日を過ごすなかで、これまで“当たり前”だと思っていたことの多くが、実は他人の支えで成り立っていたのだと、強く実感した。

とくに印象的だったのは、「親でも先輩でもない、“何の関係もない人”に対して感謝の気持ちが芽生えたこと」だと語る。
それまで、誰かに感謝をするという感覚自体がほとんどなかったという彼にとって、
この経験は“人として生まれ変わる”ほどの大きな転機だった。

彼にとっての更生とは、単に過去を悔やんで生き直すことではない。
誰かの支えがあっても、自分の人生を自分で背負い、感謝の心を忘れずにいられるかどうか。
それが、彼の考える「本当の意味での更生」である。

同じような過去を持つ人へ。“もう一つの居場所”を

彼には、明確な目標がある。
それは、かつての自分のように、道を外れ、居場所を見失った若者たちに「もう一つの選択肢」を届けることだ。

少年院を出ても、迎えてくれる場所がない。
親がいない、頼れる人もいない、でも社会は冷たい。
そんな状況で、また道を踏み外してしまう子たちを、彼は何人も見てきた。

「グレてたっていいし、過去に何があったって構わない。
大事なのは、“これからどこで立ち直るか”なんです。

俺の姿を見て、“自分もまだやれるかもしれない”って思ってくれたら、それで十分意味があると思ってます」

自分を変えたいあなたへ。ここが、次の居場所かもしれない

ここまで読んでくれて、もし少しでも「話に共感した」「一緒に働いてみたい」と感じてくれたなら、まずは気軽に連絡をもらえたらうれしいです。

栄福仮設では、経験や過去にとらわれず、想いを持った仲間を心から歓迎しています。
自分の居場所を探している人、働くことに不安がある人も、焦らなくて大丈夫。
一歩ずつ、一緒に前を向いていける仲間が歓迎します。

📌 募集要項

  • 職種:足場の組み立て・解体作業など(鳶職)
  • 雇用形態:正社員/アルバイト応相談
  • 勤務地:東京都江戸川区を拠点に都内近郊の現場
  • 勤務時間:8:00〜17:00(現場により変動あり)
  • 休日:日曜、年末年始、GW、夏季休暇など
  • 資格・経験:不問(未経験OK・学歴不問)
  • 給与:日給または月給制(面談時に応相談)
  • 待遇:道具貸与/交通費応相談/昇給あり

🌐 アクセス

この手で築く、未来ともう一つの社会貢献

彼の挑戦は、とどまる事を知らない。
将来的には、不動産や解体業など、建設を起点により幅広い事業展開を視野に入れている。
まだ具体的な形にはなっていないが、彼の中には「誰かの役に立てることなら、どんな分野でも挑戦したい」という想いがある。

「建設業は“入り口”だったけど、ここからもっとたくさんの道を広げていきたい」

そんな齋藤は今、プロ格闘家・加藤 翔大選手のスポンサーとしても活動中だ。
彼の生き方に共感し、「一緒に夢を追いたい」と感じたからこその支援だという。
今後も、若者や挑戦者を応援する形で、スポンサー活動を広げていきたいと考えている。

「昔の自分みたいに“信じてくれる誰か”を必要としてる人がいるなら、俺がその一人になりたい」

拠点とするのは、東京都江戸川区。
この街で始めた仕事、この街で得た仲間とともに──彼は次の未来を築いていく。

「俺は、俺みたいなやつでも立て直せるってことを証明したいんです。
だからこそ、この江戸川区から“誰かの未来”を変えられたらって、本気で思ってます」

人生は、何度でもやり直せる。
そう証明するために、彼は今日も現場に立ち続けている。

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